『姫君は算術がお好き?』 あとがき
※当時、ブログにて公開していたものを抜粋して掲載しています。
もう一人の笑わぬ姫君、陽姫様のお話です。
構想を練り始めたのは、恐らく『悲しい秘密』執筆と同時期だったと思います…
数学がマイブームだったころに(!)考え始めたお話です。
偶然にも、作中と同じ「初夏」の公開となりました(・∀・)
今回は、『笑わぬ姫君』本編でチラリと出ただけだった姉御肌の先輩女中、お松さんの視点でお送りしました。
(一部、陽姫様の視点で進む部分があります)
時間軸は本編より数年前(第14話部分が同時間軸、以降は数年後)に相当します。
つまり、お清たちが専属女中になって、藤姫様が笑うようになった頃には、
陽姫様はもういらっしゃらないということで……
また、城主様の「信じている」は本編の奥方様のセリフにも繋がるところがあったり、なかったり。
あと、かっこいいお侍さま(香坂)を書くのが楽しかったです♪
そのために、彼には本編以上に大活躍していただくことになりましたが(笑)
(特に、お松とのテンポのいい喧嘩(?)や、陽姫様に対して慌てている様子がね…)
彼と姫様のイメージは、『塔の上のラプンツェル』の
姫とフリン(ユージーン)という裏設定がこれまたあったり、なかったり。
執筆中にかの作品の挿入歌『輝く未来』を知り、そこからイメージが膨らんで、逢瀬(デート)シーンを書き上げ……と思いましたが、考えてみたらDVD見たのは執筆したあとでした。
ちなみに他のメンバーのイメージは、お松=マキシマス、お鷹=パスカル、鞠姫=ゴーテルという…。
(映画観ながら、あ~あの子に似てるな~くらいの感じ)
そして今作では、「第二の奥方様」ことお鷹さんの
意外な一面も明らかになりました( ̄▽+ ̄*)
=執筆中に聴いてイメージを膨らませていた曲たち=
♪ 貴方へ、鎮魂曲を。(初音ミク)
♪ エンジェルメイク (初音ミク)
どちらも、大切な人を亡くした想いを歌った歌なので、それが病気で親友を失くすお松に重なって、よく聴いていました。
♪ Intention(インテンション) (初音ミク)
娘っこラブのお父さんが、幼いお嬢さんを想って作った曲とのことで。
鞠姫様と花ノ介様の “妹大好き” ぶりに通じるなー、とか思って、鞠姫・陽姫姉妹、花ノ介・藤姫兄妹のイメージで、聴いていました。
マイナーな曲ばかりですが…
前日談『白鷺伝説』は、完結した勢いで、
そのまま書き始めて一日で書き上げてしまった作品。
(第10話で出てきた鷺草のエピソードを膨らませた形なので、恐らく頭の中で大体のストーリーが出来上がっていたんだと思います…)
前半はお敬おばさまの語る昔話、後半は幼い陽姫様が語る幼少期の物語になります。
実際言い伝えられているという鷺草の伝説(詳しくは参考文献を!)をもとに、一部変更や割愛、追加設定をした上、「おばさまが語る創作昔話」の形になったという具合です。
変更点は主に、お姫様の性格設定追加や一部のエピソード変更など。
こちらも、ぜひご覧ください^^
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