『笑わぬ姫君』 あとがき

※当時、ブログにて公開していたものを抜粋して掲載しています。


地上波で何度目かの放送をしていた『千と千尋の神隠し』に影響されて、

「和装の女性がバタバタ走るところ」(なんという表現なんだか…)が妙に書きたくなり、即興的に書き始めた作品です。


ちなみに、連載当初のタイトルは『笑わない姫君』でした。

けど、どうもしっくりこなくて、『笑わない姫君』(仮)としていましたが、最終的に、ちょっぴり古めかしい言い回しの『笑わぬ姫君』に落ち着く結果となりました。


ノープランで始めたので、途中で更新停滞したりもしましたが、

完結してひとこと。「やっと終わった……!」

江戸時代という舞台設定が気に入って、たくさんの番外編も生まれました。

遊女だったという過去を持つ小料理屋の女将の話『哀しき遊女』

その女将の娘で、本編の主人公のひとりでもあったお尚の出生の秘密をたどる『悲しい秘密』

西ノ森城で暮らしていた、もうひとりの笑わぬ姫君こと陽姫様のお話『姫君は算術がお好き?』

陽姫様の幼少期の物語『白鷺伝説』

この作品が気に入りましたら、ぜひ、そちらも読んでみてください^^



=執筆中に聴いてイメージを膨らませていた曲たち=


♪ 嘆きの天使/絢辻詞(CV:名塚佳織)

 ~アニメ『アマガミSS』より~ 絢辻詞キャラクターソング

原曲は、どこか影のある優等生ヒロインの「本音」を歌った曲です。

クールで、ちょっと傷つきやすくて、殻にこもりがちな藤姫様のイメージにしていました。


♪ ささやきの天使/木島杏奈、松岡美羽、寺田朱里エステル

 ~『天才てれびくんMAX』内 音楽コーナー ミュージックてれびくん(MTK)より~

『天使』繋がりで……

前述の「嘆きの天使」のイメージで藤姫様=実は天使!?のイメージが浮かんできたので。

同時期に『天才てれびくん』という番組の中で放送されていた楽曲で、たまたま『天使』とつく曲があり、それがまた小中学生の女の子3人が歌うかわいい曲で、お清、お尚、藤姫、主人公3人のイメージに重なりました。

物語後半から、笑顔を見せるようになった藤姫様を「天使のような笑顔」という描写があったのも、この曲のイメージがあったからです(笑)

お清がお尚に言った「死ぬほど焦ったりしないでね」というセリフも、実は、この『ささやきの天使』の歌詞からきていたりします。お尚=ドジっ子だったので、作中でよく焦ってたというのもありますが。


♪ 紅一葉 (巡音ルカ)

『哀しき遊女』の女将のイメージとして、脳内でBGMのように流れていた曲です。

大切な人と戦争で離れ離れになったルカちゃんの想いと、大切にしていたはずの娘を手放す決意をした女将のせつない想いがリンクした気がして、勝手にきゅんきゅんしておりました。


ちょっとマニアックな曲ばかりですが……

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